東京オリンピック2020開会式

こんにちは。大村です。

短かった梅雨が明け、とても暑い日々が続く中、1年の延期を余儀なくされた東京オリンピック2020がついに開幕しました。

今回は7月24日に行われた開会式で披露された数々のコンテンツについて振り返ってみたいと思います。


2020の開会式はどんなテーマだった?


日もすっかり暮れた、夜20:00。開会式は静かに幕を開けました。

テーマは「United by Emotion」

コロナの脅威に晒されながら日々を過ごす世界の人々への、感謝と称賛を示し、未来への希望を感じる時間となることを願って設けられたテーマです。

競技に挑む選手の姿が世界中の人々の心に種をまき、未来に花を咲かせるように、そんな想いが込められたパフォーマンスからスタートしました。



数多くの印象的なコンテンツ


開会式は、テーマ「United by Emotion」に則って、様々なコンテンツによってオリンピックを迎えるにあたっての人々の心が表現されたように感じています。

今回はその中でも、日本独自に行われた様々なエンタテイメントやコンテンツを見ていきたいと思います。



◆コロナ禍でのアスリートたちの心模様を描いたダンスパフォーマンス


冒頭では、コロナ禍の混乱の中で戸惑いながらも鍛錬を重ねるアスリートたちの様子がダンスパフォーマンスで表現されました。1年が過ぎ、季節が移り変わっても、以前のようにスポーツに打ち込める日々は戻ってこなかった、そんな不安と葛藤の中にあったアスリートたちの声を元に制作されたシーンです。

その開催自体にさまざまな意見が出たオリンピック。アスリートたちにもその声は届き、戸惑いもあった中で開催当日を迎えたものと思われます。



◆木遣り唄


棟梁役の真矢ミキさんを筆頭に、大工たちが指揮を高めるときに歌う木遣り唄にのせて、日本の職人に光を当てたパフォーマンスが行われました。

バラバラに始まったトンカチやのこぎりでの作業。様々な音が混ざり合いだんだん重なっていくことで、オリンピックの目指す多様性と調和を表現する響きが生まれました。

世界的なタップダンサーの熊谷和徳さんのソロでのタップダンスも印象的でした。

民謡の伝統的なしらべにのって、直径4メートルも大きな木の輪が登場し、巨大な木の五輪オブジェが完成しました。

https://mainichi.jp/articles/20210723/k00/00m/050/248000c より引用



◆各国の代表選手入場


開会式のメインである出場選手の入場。

オーケストラの演奏による、日本の誇るゲーム音楽に合わせて205の国と地域の人々が一堂に会しました。

先導は各国の代表選手が務め、その手には日本のマンガ文化を表した吹き出し調のプラカードが掲げられました。

国ごとに服装も異なり、それぞれの個性を楽しみ、学ぶこともできるシーンでありました。

日本の代表選手団は155名。選手入場の最後に登場し、開会式を盛り上げました。



◆誰もが圧倒されたドローンパフォーマンス


開会式後半、夜の闇に光るオリンピックエンブレムが登場。

それは光りながら形を変え、立体的な地球へと姿を変えました。


驚くことに、1824台のドローンによるパフォーマンス。

その光は、目の前でそれを見た選手、オリンピック関係者、画面を通じて見た世界中の人々まで、あらゆる人々の心を一か所に集めた瞬間だったのではないでしょうか。



◆ピクトグラムパフォーマンス


競技をイメージした絵文字、ピクトグラム。

1964年東京大会から初めて使用されたもので、言語を問わず世界中の人々が理解できるように制作されたそうです。以来、各大会で様々なピクトグラムが生まれました。それが、今大会では動くピクトグラムに進化しました。

50個のピクトグラムをパントマイムで表現した圧巻のライブパフォーマンス。

カメラワークも駆使し、時間と戦いながらも高い再現度で誰もが楽しむことのできる素晴らしいパフォーマンスでした。



◆市川海老蔵 × 上原ひろみ コラボパフォーマンス


劇団ひとりさんが映像で登場し、東京オリンピックコントロールセンターという架空の場所から、大会に向けて準備を整えた東京の街並みにスポットライトを当てていくという演出。最後は歌舞伎座に光が当たり、市川海老蔵さんと上原ひろみさんによる、歌舞伎とジャズピアノで、日本と世界がコラボレーションするパフォーマンスが展開されました。

ラストには、市川海老蔵さんが市川家一門の役者に伝わる「にらみ」によって邪気を払い、大会の成功を祈念しました。


◆聖火リレーフィナーレ


開会式のラストは、聖火台への点火です。

3/22に福島県を出発し、121日をかけて2000㎞をつないだ火がいよいよ会場に到着しました。


【最終ランナー】

吉田沙保里さん、野村忠弘さん

⇒長嶋茂雄さん、王貞治さん、松井秀喜さん

⇒エッセンシャルワーカー代表の医師・看護師

⇒土田和香子さん

⇒岩手・宮城・福島県から6人の子どもたち

⇒大坂なおみさん



最後は、聖火台へと向かう階段が現れ、大坂なおみさんによる点火とともに色鮮やかな花火が打ちあがり、開会式は幕を閉じました。



ご相談やお問い合わせはこちらから↓

Ena Omura

株式会社アイモでイベントにおける制作業務を担当しています。

IMO TOPICS

企業MICE(Meeting, Incentive, Convention / Congress, Event / Exhibition の略)分野でのイベントプロデュース会社のアイモが、さまざまなトピックスをお届けします。